FIDEとDELF
スイスでのpermit Bの更新には住んでいるカントンの公用語の資格が必要になります。
これは18才以上の就労していない人が対象です。
他のカントンのことは詳しくないので、ここではジュネーブでのことを書いていきます。ジュネーブではフランス語の資格が必要です。
この資格を得るには
・フランス語圏での就学年数が4年以上である
・DELF A1以上
・FIDE A1以上
という証明をpermit更新時に提出する必要があります。
DELFとは
世界共通のフランス語資格で、permitの更新に必要なA1は最も初級レベルです。一度取得すると永年有効なので、たとえばスイスからフランスに移住する場合にも使えます。試験は読み書きと口頭があり、どちらにも合格する必要があります。日本国内でもテキストや情報が得やすいです。
FIDEとは
スイス限定の語学認定試験で、スイスで使われている公用語français, Italian, Detchesの頭文字から名付けられたそうです。A1は最も易しいレベルです。こちらも一度取得すれば永年有効ですが他の国では公的な資格としては認められていません。試験には口頭と読み書きがありますが、permit B更新には口頭パートだけ受験/合格すれば大丈夫です。スイス国内限定資格のためテキストや試験内容の情報収集が難しいです。
試験内容
会場
開催日程
料金
合格基準
DELFのメリット/デメリット
他国でも使える
テキストの入手が容易で対策しやすい
開催日が少ない
読み書きも必要
FIDEのメリット/デメリット
開催日がとても多い
読み書きは出来なくても良い
情報収集が難しい
国外では認定されていない
permitBは1年更新ですが、更新月の3ヶ月ほど前に更新手続きの案内がくるようです。
試験を受けてから結果が来るまで1ヶ月くらいかかるので、早めに受けておいたほうが安心です。
※スイスのお役所はいい加減なので更新時期についてはバラツキがあると思われます。また更新資格についての厳しさもおそらく担当者次第といった感じで、友人の話では更新時にまだ試験結果が来ておらずその旨を伝えたらそれでOKだったということです。また他の方は試験結果を全く求められずになぜか2年間の居住資格を与えられたという話も聞きました。
※※こちらに来る前、あまりにFIDEの情報が少ないので在日本スイス大使館に電話問い合わせをしました。もし試験に受からなかった場合どうなるのかなどを問い合わせしたのですが、大使館の方は「よくわからないからスイスのカントンに電話してみて!電話番号は〇〇だよ!」という返事でした(泣)どうやらpermit更新に関しては各カントンに主導権があるみたいです。勇気を出してカントンに電話したのですが、時差のせいで営業時間だったらしくフランス語の自動音声が流れたので諦めました。