小児科のかかり方 初診・通院編

子を持つ親にとって避けては通れない道、小児科への受診方法についてご紹介します。

子どもは急に体調不良になることが多いですよね。特に新生活を始めたときには体調を崩しがちになる子も多いと思います。万が一の時には焦らずすぐに病院へ行けるように参考にしてもらえると嬉しいです。

〈初診〉

初診でやることは家族医(ファミリードクター)登録です。お子さんの年齢にもよりますが、小さいお子さんはワクチン接種や発育健診もありますので早めの登録をお勧めします。

ここでとても便利なのが「one doc」です。

https://www.onedoc.ch/en/

スイス国内の病院やお医者さんを検索することができます。検索言語はドイツ語、フランス語、イタリア語、英語に対応しています。

小児科を探す場合は虫眼鏡マークの欄に“pediatrician“と入力、その下の欄には郵便番号や地名を入力すれば近くの小児科医が一覧で出てきます。

例としてNations付近の小児科を探してみました

病院一覧画面へいったら一番上のバーにある“New patient“のプルダウンで“Accepted“を選びます。

英語が話せるお医者さんに限定するには“Spoken language”のプルダウンから“English“を選びます。

そのほか、お医者さんの性別なども選択できますので必要に応じて検索条件を入力してください。

表示されたら一覧から希望の日時をクリックすると次の画面に移ります。

この画面になります

①の“New patient? “は I am a new patient を選びます。

②の“Specify“は既に入力されているPediatryのままでOKです。

③の“Visit reason“はプルダウンを開くと

“Contrôle général – nouveau patient“=新患の一般健診

“Consultation pressante – nouveau patient“=新患の緊急相談

ですので、家族医登録がしたい場合は上を、体調不良で治療が必要なら下を選びます。

緊急相談といっても予約日時に診てもらえるということであって、優先的に診てもらえるわけではないので注意してください。

④の“Time slot“で日時を確認したらBook Appointment をクリックします。

次の画面に移ります。

ここまでくればあと少しです

ここではone docのアカウント確認をされるので初めて利用する時にはメールアドレスとパスワードを登録してください。one docのアカウントが作成できたら病院への予約も完了します。おめでとうございます。

ちなみにone docから病院全般が検索・予約できるので子どもが居なくても登録しておいて間違い無いと思います。

〈受診の準備〉

必須ではありませんがスムーズに受診するために母子手帳のワクチン接種歴を確認することをお勧めします。もし接種日が和暦で記入されている場合は西暦に直した一覧を持参すると良いでしょう。そのほか既往歴がある場合には病名の英語名なども確認してくださいね。

そして携帯にカメラ翻訳アプリをインストールしておくのもお勧めです。これは病院以外でもとても使えるアプリです。

お医者さんは英語を話せても病院の掲示物や問診票はフランス語オンリーのことが多いです。そんな時にこのアプリがあればカメラですぐに翻訳できるので安心です。

〈受診当日〉

ついに病院へ行く日です。

持ち物は

○母子手帳

○医療保険証

○パスポートかID

○お金

です。

母子手帳は必須です。

医療保険証は受付で契約者番号などを確認される場合があります。保険に入ってますか?と聞かれるだけの時もありますが、保険会社や契約番号がわかるものを持っていた方が確実です。

パスポートやIDは小児科では提示を求められたことはありません。ですが他の病院で提示を求められたことがあるので念のために持っていっています。受付では英語が通じない場合もあり、その際に氏名や生年月日を正確に伝えるためにも使えます。

お金も念のために持っていきます。治療や検診の料金を病院で支払うことはありませんが、薬が処方された場合には薬局で購入時に必要になります。※支払いに関しては保険の契約内容によって異なるかもしれませんので契約内容を確認してください。

スイスの病院は予約必須のため病院は空いており、待合室が人で溢れていることはありません。時間通りか少し前に着いてもすぐに案内されます。

受付でよく聞かれるのは

○氏名

○予約したお医者さんの名前

○初診かどうか

です。病院の予約をしたというよりは、それぞれの医師に対して予約をしているというかんじで担当医師の名前を確認されることが多いです。初診の場合は日本のように問診票を書く場合もあります。

検診内容は日本とほとんど同じです。

幼児の場合は発語や会話の成長度も確認しますが、お子さんが日本語を話している場合にはお医者さんには計測不能なので親の自己申告が指標になります。もし言語やその他の発達に心配がある場合にはジュネーブに日本語が話せるお医者さんも居ますので参考にしてください。

検診後、必要があればお医者さんから「次は何ヶ月後に来てください」と言われます。予約したい旨を受付の方に伝えると予約を入れてくれます。日本のように診察券を渡されることはありません。予約日時を書いた名刺をくれるので次回診察時まで大切に保管しましょう。受付の方との会話が難しい場合にはone docからも予約できます。

請求書は後日家に郵送されますのでお会計をせずにそのまま病院を出て大丈夫です。おつかれさまでした!

もし処方箋がある場合には緑の十字マークの薬局へ持っていくとお薬を出してもらえます。お薬代は一箱1,000~2,000円くらいと日本と変わらない値段なので安心してくださいね。